海のない近江では手に入りにくかった寒天のかわりに、小麦粉をつなぎに使用した羊羹です。十勝産小豆のこし餡と、砂糖、小麦粉を練り合わせ、上質の竹皮で手包みしたのちにじっくりと蒸し上げています。
日々一定ではない気温や湿度、竹皮の厚みなどにより、練り加減や蒸し加減、包み加減を、職人の手によって微調整しています。文久三年の創業以来、「でっち羊羹」発祥の店として、変わらぬ工程を守り続けています。
竹皮の香りをまとった上品な餡は、小豆の味を引き出したあっさりとした味わい。懐かしさを感じる素朴な甘さが、お口の中でほろり溶けます。
天然の竹皮を使っているため、一つひとつの包装も同じものがありません。毎日、職人が手作りする「でっち羊羹」。つくりたて、出来立ての味を店頭にて販売しております。近江名物をぜひご賞味ください。